三本荒神さん

私の夫の郷里では、台所の守り神としてかまどの神様である三本荒神さんを祀る習慣があります。
更に、鏡餅は小さいものを幾つも作って家の要所要所に置く、と言うのが一般的です。年末の三十日には毎年餅つきをして、家中に飾る「おすわりさん(鏡餅)」と神社と寺に奉納する鏡餅をたくさん作るのが恒例になっています。で、
三本荒神さんには三段重ねの鏡餅をお供えすることになってるんですよね。なので夫の郷里のスーパーではこんな変わった鏡餅が売っていたりします。
我が家でも夫の郷里の習慣に則って台所には三本荒神さんがお祀りしてあるので、毎年、市販の丸餅を無理矢理三つ重ねてお供えしているのですが、今年は夫が帰省の際に買って来てくれました。うちの近辺では二つ重ねの大きいのをひとつだけ床の間に飾る方式が主流なので、初めてみた時にはびっくりしましたw
ちなみに、私自身は東京出身ですが、両親ともに西の方の人なので、実家での雑煮は江戸前のすまし汁に大根・人参・鶏肉・かまぼこ・白菜を入れ焼いた丸餅を入れると言う東西折衷の訳のわからない雑煮でした。父の郷里の習慣で殻付き赤貝の煮付けが正月料理の定番でした。
夫の実家の雑煮は、大根・人参・里芋となぜか根菜ばかりのすまし汁で肉・魚の類いは無し、切り餅を固いまま鍋に入れて柔らかくなるまで煮る、と言うもので、どろどろぬとぬとになった二杯目が旨い!とあちらの方は皆さんおっしゃいますw
酢蛸と煮貝がお正月料理の定番で、おせちには必ず羊羹が入ると言うのもうちにはなかった文化で、地域性って面白いなーとつくづく思います。
こう言う地域独自の伝統的習慣と言うのは大事に次の世代へも繋げたいなあ。
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