吉田のうどん
唐突ですが、みなさまはうどんってどういう風に食べますか?
私の家では、鶏でダシを取った色の薄いつゆに、とろろ昆布とネギとちくわの輪切りが浮いていると言うのが定番でした。両親ともに西日本の人なので、家では関西風の薄いつゆになるわけです。ごくたまに、外でうどんを食べる機会があって、それが小さい私には楽しみで楽しみで。東京ですから、店で食べるうどんは甘くて真っ黒なつゆをたっぷり張ったどんぶりにうどんが入っていると言うもの。母は「黒くて気持ち悪い」とかで家では作り(れ?)ませんでしたし、食べることもなかったので、数少ない外食の時に食べられるそれが、なによりのご馳走であったわけです。ふよふよと柔らかくなっている揚げ玉も大好きでしたし、甘くて汁気たっぷりのアゲも大好きでした。最近では東京でも讃岐風うどん関西風うどんの店が多くなってきてしまって、関東風うどんを食べることが出来る店が減ってきているのがとてもさみしい・・・(涙
さて、婚家ではうどんと言えば湯盛り。恥ずかしながら、結婚するまで湯盛りうどんなるものの存在を知りませんでした。今夜はうどんだからと言われて姑と台所にたった際。
「じゃあつゆ作ってね」
「はーい」(7人分だから2000ccじゃ足りないかな?一番大きな鍋を出して、と。出汁は鰹節と昆布・・・いやこのうちはいりこが多いよな)
「大根と人参入れればいいよね」
「はーい」(大根と人参?別にゆでて添えるのかな?」
「そんな大きな鍋いらないよ、鍋はこれでいいじゃん」
「へ?」(この小さな手鍋で何をしろと)
「ユモリだからね」
「?」
「つけて食べるから」
「はい」(もしかしてザルうどんのことか?ならばつゆは冷やさないと)
「つゆはあったかい方がいいよね」
「え?」(何故つゆに大根と人参を放り込むんだろう?」
「え?」
てなやり取りがありました(笑)
釜揚げのうどんを温かいまま鉢に盛り、温かいつゆをつけて頂く料理を「湯盛りうどん」と呼ぶのだと初めて知った夜でした。
さて先日。夫が郷里のスーパーで「吉田のうどん」なるものを買ってきました。20%オフだからって生うどんをなぜこんなにたくさん買うんだ(怒)。鍋に入れるなどしてせっせと消費しましたが、どうにも間に合わないからと、うどんの袋の裏に書いてあった通りに「吉田のうどん」を作ってみました。
この「吉田のうどん」は、富士浅間社の入口である富士吉田市の名物なのだそうです(初めて知った)。もともとは富士講の講中の方に出すものだそうで、非常にシンプルな料理です。正直、袋の裏を読んだ時にはあまり食指が動かなかったのです。しかし、作ってみたらこれがすごく美味しかったのですよ。なので亡備録的に書いておきます。
・生うどんをゆでる
・ゆであがったうどんをゆで汁ごとどんぶりに盛る
・鰹節と醤油をかける
・すりだね
とこれだけ。うどんは太打ちで腰がしっかりしたもの。ゆで汁はかけうどんのようにたっぷりと張ります。
とろろ昆布と刻みネギを添えましたが、これも美味しかったです。すりだねは、唐辛子・山椒・胡麻などを練って寝かせたもので、店に寄って色々味が違うとか。今回は手っ取り早く家にあったもので、七味唐辛子・粉山椒・すりごま・ごま油を練って作りましたが、なかなか美味しかったです。
甲斐は山深い土地なので少しはなれると全く文化が違うとかで、夫も始めて食べたと言っていました。まだまだ知らないことがあるのだなぁと、嬉しくなった日曜の昼下がりでした。
私の家では、鶏でダシを取った色の薄いつゆに、とろろ昆布とネギとちくわの輪切りが浮いていると言うのが定番でした。両親ともに西日本の人なので、家では関西風の薄いつゆになるわけです。ごくたまに、外でうどんを食べる機会があって、それが小さい私には楽しみで楽しみで。東京ですから、店で食べるうどんは甘くて真っ黒なつゆをたっぷり張ったどんぶりにうどんが入っていると言うもの。母は「黒くて気持ち悪い」とかで家では作り(れ?)ませんでしたし、食べることもなかったので、数少ない外食の時に食べられるそれが、なによりのご馳走であったわけです。ふよふよと柔らかくなっている揚げ玉も大好きでしたし、甘くて汁気たっぷりのアゲも大好きでした。最近では東京でも讃岐風うどん関西風うどんの店が多くなってきてしまって、関東風うどんを食べることが出来る店が減ってきているのがとてもさみしい・・・(涙
さて、婚家ではうどんと言えば湯盛り。恥ずかしながら、結婚するまで湯盛りうどんなるものの存在を知りませんでした。今夜はうどんだからと言われて姑と台所にたった際。
「じゃあつゆ作ってね」
「はーい」(7人分だから2000ccじゃ足りないかな?一番大きな鍋を出して、と。出汁は鰹節と昆布・・・いやこのうちはいりこが多いよな)
「大根と人参入れればいいよね」
「はーい」(大根と人参?別にゆでて添えるのかな?」
「そんな大きな鍋いらないよ、鍋はこれでいいじゃん」
「へ?」(この小さな手鍋で何をしろと)
「ユモリだからね」
「?」
「つけて食べるから」
「はい」(もしかしてザルうどんのことか?ならばつゆは冷やさないと)
「つゆはあったかい方がいいよね」
「え?」(何故つゆに大根と人参を放り込むんだろう?」
「え?」
てなやり取りがありました(笑)
釜揚げのうどんを温かいまま鉢に盛り、温かいつゆをつけて頂く料理を「湯盛りうどん」と呼ぶのだと初めて知った夜でした。
さて先日。夫が郷里のスーパーで「吉田のうどん」なるものを買ってきました。20%オフだからって生うどんをなぜこんなにたくさん買うんだ(怒)。鍋に入れるなどしてせっせと消費しましたが、どうにも間に合わないからと、うどんの袋の裏に書いてあった通りに「吉田のうどん」を作ってみました。
この「吉田のうどん」は、富士浅間社の入口である富士吉田市の名物なのだそうです(初めて知った)。もともとは富士講の講中の方に出すものだそうで、非常にシンプルな料理です。正直、袋の裏を読んだ時にはあまり食指が動かなかったのです。しかし、作ってみたらこれがすごく美味しかったのですよ。なので亡備録的に書いておきます。
・生うどんをゆでる
・ゆであがったうどんをゆで汁ごとどんぶりに盛る
・鰹節と醤油をかける
・すりだね
とこれだけ。うどんは太打ちで腰がしっかりしたもの。ゆで汁はかけうどんのようにたっぷりと張ります。
とろろ昆布と刻みネギを添えましたが、これも美味しかったです。すりだねは、唐辛子・山椒・胡麻などを練って寝かせたもので、店に寄って色々味が違うとか。今回は手っ取り早く家にあったもので、七味唐辛子・粉山椒・すりごま・ごま油を練って作りましたが、なかなか美味しかったです。
甲斐は山深い土地なので少しはなれると全く文化が違うとかで、夫も始めて食べたと言っていました。まだまだ知らないことがあるのだなぁと、嬉しくなった日曜の昼下がりでした。