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あとみっくなお話3

 だいぶ間が空いてしまいましたが、またまたあとみっくなお話。政治的な話も入ってきますので、不快に思われる方は申し訳ありませんが放置して頂けるとありがたいです。

 いつもの様に寡聞故の蒙昧な私見であり、また考えを違える方への意見でもありません。私が誤解している点や間違いがございましたら、ご教授賜れば幸いです。

 では、どうぞ。



 さて、ようやく今頃になって放射能の拡散状況のデータが出始めましたね。パニックを防ぐためにある程度はどうしようもないと思うのですが、それでもきちんと情報を公開して誤解のないように示してもらわないと、庶民は困ります。上の立場の方々には、責任を持って事に当たって頂きたいものです。

 さて今回、言いたいことはふたつあります。

 まずひとつ目。あちこちで放射能を測ってどこが高いどこが低いと毎日大騒動です。国の暫定基準値を元に騒いでいるのでしょうが、そんなもの何の意味もないと思います。もちろん、データとして冷静に分析するべきですが、原発由来の放射能であるかどうか判断もせずに騒ぐのはおかしな事です。大切なのは原発事故後の放射能値の上昇率であり、放射性物質の残留度であって、ある一日だけのデータを元に右往左往するべきではないと思います。現に、世田谷の放射線源は、五十年以上前に放置された瓶入りラジウムでした。

 そして、リスクとハザードの差をよくよく考えてから対策を練らないと、大山鳴動してネズミ一匹となりかねません。確かに、放射性物質が飛散してしまい今も拡散し続けていることは大きなハザードであります。このことはまぎれもない事実です。しかし、そのことに寄るリスクがどれほどのものなのか、きちんと判断した上で声を上げている人が果たしてどれほどいるのでしょうか。

 メルトダウン及び冷却電源の完全喪失と言う未曾有の危機の中で、時間的人的資源に限界がある現状、よりリスクの高いことから優先して処理しなければならないのは言うまでもありません。その中で、飛散放射性物質による外部被曝の問題は正直あまりリスクの高い案件とは思えないのです。放射性物質に汚染された食品でも表面に付着しているだけなら洗えば落ちますし、食品内部に蓄えられている放射性物質の吸収率もものによって変わるでしょう。食べたものが百%吸収される訳ではないのです。にもかかわらず、野菜や薪、米や稲藁などの僅かな被曝で大騒ぎをして風評被害を広げているのは、ことの収束の足を引っ張るばかりで庶民には何の益もないのではないでしょうか。

 今、やるべきことは、放射性物質の拡散地図とか汚染度マップの発表、出荷停止措置などではないと思います。それを上層部でやる段階はもう過ぎて、次のステップに踏み込む時期ではないでしょうか。

 それは、内部被曝した場合の対処法の確立と普及です。子供をかかえた若い親達が、放射能の情報に関心を寄せ、防御策を取るのは当たり前のことです。しかし社会全体としては、如何に放射線を避けるかではなく、取り込んでしまった場合にどのようにして取り除くかの対策をそろそろ優先するべきです。ざっと探した所では、内部被曝をしないための対策は数多く見ますが、内部被爆後の対策はほとんど知られていません。例えば、放射性セシウム(と言うかただのセシウムでも)体外へ排出するのには70~100日ほどかかるそうですが、プルシアンブルー(要するに群青の顔料)の摂取によって体外への排出期間を半減できるのです。放医研ではプルシアンブルーをある程度備蓄しているようですが、それを増やしたとか買い付けたとかそんな動きはあまり聞きません。出荷停止措置なんかより、こちらの方がよっぽど重要だと思うのですが如何でしょうか。

 ふたつ目はちょっと妄想気味ですが、放射能汚染された残土の受け入れの話です。

 今の状態では不信感が強過ぎて受け入れ先はほぼ見つからないでしょう。自治体が受け入れを決めても近隣住民が受け入れるとはとても思いません。

 そこで私の提案。いっそのこと残土集積場を建設してその上に研究所を建てたらどうでしょうか。残土集積場は、廃山になった坑道などがたくさんある所が手っ取り早くていいですね。カミオカンデの例もありますし。坑道をしっかりと鉛板で覆って地下深くに埋め込むのです。

 放射線源を用いた突然変異による新しい品種の開発とか、ガンマ線被曝の医学的見地からの研究とか、除染の研究とか、核物理、宇宙線物理、放射線化学といくらでもあります。豊富な線量(笑)を活かして、例えば宇宙空間での機器や生体へのダメージ蓄積の長期的研究をするとか。

 集まるのは三度の飯より研究が大事なんて連中ばかりですから、細かいことは気にしなくて済みますし、どうせどこの国も放射能汚染後の国土の回復には大きな関心を寄せているでしょうから、いっそのこと世界唯一の放射能汚染研究所として世界中から資金を集めて一大聖地にしてしまったり、IAEAに提供してもいいですよね。

 まあ、そんな妄想でもしていないとやっていられない、今日この頃です。


 お見苦しい拙文、ご拝読ありがとうございました。
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