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盆踊り

「少年時代」の余韻覚めやらず、家で熱唱しておりましたら娘に一言、
「まだ夏終わってないから!そもそもまだ8月来てないから!」
と冷たい目で言われちゃいました・・・orz

夢中で書いておりましたらえらく長くなったのでたたみました。
東京音頭と炭坑節についてずらずら書き並べてあります。久しぶりにJ's以外の楽曲を聴いちゃいました(笑)

お返事結構です、と言ってコメントを下さいましたKark様。いつもいつも感想や萌えを下さいまして、ありがたく思っております。何度も読みなおしては元気を頂いております。ありがとうございました。

続きから、徒然日記です。


さて七月も後半になりますとあちこちで盆踊りをやるようになります。この辺りの定番は、どこにでもあるであろう市の音頭、大東京音頭、それから東京音頭と炭坑節です。

最後のふたつは都内ならどこでも定番ですし、東京音頭のほうはスワローズやFC東京ファンならだれでもご存知かと思います。

東京音頭と炭坑節は、私の生まれ育った地域の盆踊りでも定番曲でした。が、今の家の側で聞くものと小さい頃の記憶にあるものとどうしても歌詞があわないんですよねぇ。

で、調べてみましたら、なんと東京音頭は十番、炭坑節は十一番まであると言う長いものでした。長いので飛び飛びに抜き出して歌われているののバージョン違いのせいで、今と記憶の中が違ったと言うわけでした。

東京音頭は昭和七年に発売されたものだそうで、今は一、三、九、六、十番の順に歌われるのが定番のようです。歌われているのは順番に、花の都の真ん中→上野・銀座・隅田→浅草→富士山・筑波山→東京の人の波、と中心から始まって徐々に俯瞰していき、遠景が見えたところで一気に中心に戻ると言う、心憎い演出になっています。

この歌詞をあらためて見て一番驚いたのは、六番で「西に富士が嶺、東に筑波」と歌われていることです[1]。昭和七年には東京都心から筑波山が見えたんですねぇ・・・富士山の方は高いだけあって少し高いところへ登ればビルの谷間からでも見えるのですが、筑波山が見えたことはないんですよね。あ、もちろん展望台とかに登れば見えますけど。

ちなみに、戦前に比べて短くなったのはGHQの検閲で削られたものがあるからだそうで、まあ「花になるなら九段の桜」とか「君が御稜威は天照す」とか「千歳の契り結ぶ二重橋」あたりがその部分なのかなと思います[1]。

聞くときにはいつも踊ってるか食べているかなので、今回始めてじっくり歌詞カードを見ながら聞いてみて、改めていい曲だなぁと思った次第です。一番好きなのは十番の「東京繁盛の人の波」って部分です[1]。忙しなく動き回る大都会の活気あふれる雑踏を彷彿とさせて、でも寄せて返して、と前置きがあるあたり「年年歳歳花相似たり」も思い起こされて切なくなって、と色々深いなぁと思うわけです。


次に炭坑節です。
私の記憶にある限りでは、炭坑節は男らしく活気あふれる労働歌ってイメージでした。ところが今のところで聞く炭坑節は、艶っぽくて切ない恋の歌のようなイメージなんです。おかしいなーと思ってついでに調べてみました。

はじめからきちんと商業ベースで制作された東京音頭と違い、炭坑節は口伝の民謡を採取してまとめたもので、これが正しいと言うものがあるわけではないようです。商業ベースのものも何パターンかあるらしく、全国的に有名になった炭坑節と地元で歌い継がれている炭坑節と、少しずつ違うもののようです。

あちこちのサイトを調べて歌詞を比べてみますと、どうも一貫したストーリーがあるわけではないみたいなんですよ。そりゃあ、あちこちで炭坑掘りの景気付けとして歌われていたものですから、色々なことが歌われているわけです。

内容を細かく見てみると、男らしい労働歌、選炭婦と言う炭坑で重労働する女性と役人の悲恋、炭坑夫の迎えを待つ遊女、とその辺りが歌われていて、まとめてひとつのストーリーになるものではないようです。なので、ところどころの切り取り方によって印章ががらりと違ってしまうんですね。

私が子供の頃聞いていたのは、三橋美智也版でした。男盛りのサマチャンが粋で掘り出す黒ダイヤ、あたりが男らしいと感じた所以でしょうか。一方でこの辺りでかかっているのは、恋歌の部分を強く押し出したものではっきりとは判りませんが鈴木正夫版のようです。検索して出てくるのはまずこちらの方なので、こっちの方が有名なんでしょうね。別れるなら付き合いはじめの十八歳に戻してよとか、綺麗に咲いても通ってくれなきゃ仇の花、とか色っぽい内容です。

ところで、炭坑節でずーっと意味の取れなかった「サマチャン」って言葉が、北九州の方言で「恋人」を意味すると言うのを今回始めて知って感動しました。三橋美智也版の歌詞から考えて偉丈夫とか益荒男とかそんな意味だと思い込んでいたんですよ。

いやあ、この年になっても新しいことを知ることってあるんですね。しみじみ・・・

今夜もまた盆踊りがあるようです。
はじめは抱っこして、次には手を引いて、それから手を引かれて、娘と行った盆踊り。
今では「絶対声かけないでね!」と夫に念押ししてひとりでさっさと出かけていきます。


[1]http://www.uta-net.com/song/43519/

%引用先も示してあるし歌詞大丈夫だよね?
%参考文献扱い出来てるよね?
%心配だ・・・
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