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中の人々のCM

 と言う訳で、小人閑居して不善をなすの言葉通り、A社サイトにてCMを見まくって参りました。
 最近彼らはちょこっとずつキャラ替えしてますかね?

 Aさんは天然おバカ→男性的でカッコいい
 MさんはドS番長→ニコニコ天然可愛がられキャラ
 Nさんは気怠い毒舌→老若男女全方位向け小悪魔
 Oさんは寡黙で天然→男らしい行動派
 Sさんは正統派可愛格好いい→残念なヘタレ弄られ

 ゴールデンのバラエティが増えるうちに段々変わってきたのか、それとも戦略的に変えていったのか、それはわかりませんが、いずれにしても五人でわちゃわちゃうだうだしているのは変わらないので、可愛いなーと思う訳であります。
 なお上の話は全くの私見でありまして、彼らの公式イメージとは一切関係ありません。異論のある方も大勢いらっしゃる事とは思いますので、お読みになって不愉快な思いをされましたら申し訳ありません。

 公式の携帯サイトすら見た事が無いんですよ。だって、ケータイ持ってないもん(涙)。

 と言う訳で、以下CMおよびA社サイトを見ての感想です。


 昨日のA社におけるスマートフォン戦略を書いた後、CMとサイトを見てA社の狙いがわかったような気がします。スマートフォンとしては異例の四機種同時発売、看板アイドル全員投入、六十本のCMと大きな賭けに出たA社。

 今後、どのように使って欲しいと思っているのかと言うコンセプトが何となくわかってきました。二台目として売り込もうと言うD社と違って、A社はケータイユーザーをそのままスマートフォンユーザーに切り替えさせてしまおうと言う戦略のようです。

 おサイフ、ワンセグ、デコメ、高画素数カメラ、大型レンズ、ファンシーなカラー展開に加え、ミクシやツイッタ、フェイスブックなどのソーシャルネットワークへのアクセスを容易にして、ケータイからの移行でも違和感のないように慎重に機能を追加しています。更に同社のやっている音楽配信も従来のケータイと同様に使える他、ケータイで購入済の楽曲をスマートフォンにそのまま移動できるそうで、機種替えの度に購入しなおさざるを得なかった従来のものと比べて大きな魅力でしょう。

 もうひとつ、注目すべき点はA社による専用アプリケーションショップの運営です。自社ユーザーの囲い込みを狙っての事でしょう。アンドロイドはコアの部分にLinuxを使っているため、改変して使用する場合はその改変部分の公開を義務づけられています。つまり各社ごとに個性を出そうとしてコアまで変えてもすぐに真似されてしまう訳で、メーカーごとの特色を出すのは難しそうです。Linuxの上に載せられたアンドロイド部分は改変しても公開する義務はないので、個性を出すならその部分での勝負になる訳ですが、それがどれほどの違いになるか、機種変更やキャリア変更してまで欲しいと思うほどの個性を出せるものでしょうか。

 さらに、A社直営のアプリショップを覗いていてひとつ気付いたことがあります。それはダウンロード無料で月額制のアプリがやけに多い事です。月額制のアプリはケータイでは当然の様に根付いていますが、スマートフォンの場合は買い切りである事がとても多いです。林檎の場合、105円から5000円程度までバリエーション豊かですが、ほとんどのものが買い切りでバージョンアップも無料のものが多いのです。また元々無料のものも多いですし、世界中誰でも林檎ストアでアプリを売ることが出来るので、バリエーションは膨大です。ユーザーは多種多様なアプリを取捨選択でき、自分好みの電話にカスタマイズすることが出来るのです。そう言う点をケータイユーザーはあまり知らないのではないでしょうか。

 上記二点を踏まえて考えてみると、A社はケータイと同じ層にスマートフォンを普及させようとしていて、スマートフォンは「ちょっと機能の多いケータイ」であるとユーザーに思い込ませて垣根を低くし、更に従来のケータイのような課金制アプリを中心にして自社サイトに囲い込み、サイトからの利益を上げようと目論んでいるのだと思われます。この方法にはひとつ穴が有って、それが上で述べたアンドロイドOSの個性の出しにくさです。つまり、他社や他機種、あるいは外国のサイトで手に入るアプリでもちょっとした工夫のみで使えてしまう可能性があると言う事です。しかし、この穴は元々スマートフォンに詳しいガジェットオタク層にしか理解される事は無く、またどのキャリア会社もユーザーに理解してもらう気は全くないと思われます。月額課金制と言う旨味をみすみす捨てるとは思えないからです。

 スマートフォンはケータイではありません。機能制限されたPCに通話機能がついたものと言う理解が一番近いと思います。最新のスマートフォンは一昔前のデスクトップ機並みの機能を備えています。インターネット利用がPCと同様に出来、PCメールやオフィスファイルのクラウドを介した共有、閲覧に編集、ブログの更新と何でも出来ます。撮った写真をその場で加工してプリントする事も出来ますし、動画の撮影だけでなく編集すら出来てしまいます。新機能の追加もある程度までならOSのアップデートや新しいソフトのインストールで対応可能であり、新機種が出る度に買い替えるようなものでもありませんし、月額使用料を払わずとも同等の機能を使う事は充分出来るものなのです。

 A社の戦略は、ガラパゴス化したケータイのユーザーには有効かもしれません。しかしそれは結局スマートフォンのガラパゴス化を進め、アプリ開発者や筐体開発者の発展と競走を阻害し、最終的には日本の移動通信業界が外国に食い物にされる遠因となるでしょう。

 D社はケータイを温存しつつスマートフォンが売れれば御の字で従来型課金制度の旨味を、S社に至っては林檎電話をよく知っているくせに素知らぬ顔で課金制度で儲けるだけ儲けてやろうとそれぞれ思惑を巡らせています。ユーザーに取ってA社の戦略が市場に与える影響が吉と出るか凶と出るか、Stormさん達のためにも上手くいって欲しい所ですが、さてどうなるでしょう。

 あ、ついでに言いますと電機メーカーとしては開発した筐体を世界規模で売る可能性の目が有りますので、良い事だと思っていると言う点では、機能の結論と変わりません。


 以上、長々とお付き合いありがとうございました。

 ちなみに私は何があろうとジョブズ氏に帰依している原理主義的狂信者なので、フラッシュが使えなくてもワンセグやおサイフが無くてもJAVAが動かなくても、林檎電話は手放さないと思いますw

 
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