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映画に行ってきました!

 いよいよゴールデン・ウィークが始まりましたね。色々とやりたい事もあるのに、捻挫をしてしまって家の中の移動も辛いくらいなのでぐだぐだと過ごす予定です。あ、捻挫自体はたいしたことはないのですが日頃の不摂生と運動不足が祟って治りが遅いんですな。未熟者です・・・orz

 昨日、やっと家族皆の予定があったので、功一マスターの中の人の映画「G A N T Z Perfect Answer」に行ってまいりました。映画館は家から車で15分なので、楽ちんです。大作な上、公開からまだ一週間と時間が経っていないせいもあって、500席の大スクリーンでの上映でした。いつも250席位のスクリーンで見ている事が多いので、その感覚で席を選んだら前過ぎて背中と首が痛かった・・・

 Part 1の方は比較的大人が多かったような気がするのですが、昨日は中学生の群れ群れ群れ・・・うちの娘も中学生なのでまあ構わないと言えば構わないのですが、ちょっと恥ずかしかったです。中学生の男女比は半々くらい、主役ふたりのファンの女の子と原作ファンの男の子、と言う感じでしょうか。 

 以下より、ネタバレを含む感想です。


 今回、強く感じたのは主人公・K野の「ヒロイズムの体現」でした。

 今回の物語は、Part 1終了の五ヶ月後から始まります。K藤(Mケン)を死なせてしまった事を深く後悔しているK野(N宮さん)は、部屋に集められた人たちを説得して、「誰も死なないように」チームを率いて皆で戦っています。得点も上手に配分しているのか、K野以外の人も結構ポイントを持っている様です。

 元々、理不尽な理由で否応なく殺しをさせられている部屋の中の人達ですが、今回は仲間を殺された星人達からの復讐を受けることになります。何でこんなことするんだ?の問いに、先に仕掛けたのはお前達だ、と答える敵。それに対する「正しい」答えを出せる人は誰もいません。

 そうこうするうち、寿命のつきかけたガ ン ツ 玉によって引き起こされたある出来事から、部屋の中の人々は仲間割れを始め、遂には互いに殺し合いを始めてしまいます。すべてを収拾するためにK野がした決意、それこそが究極のヒロイズムの体現でした。

 「才能を与えられたものはそれを活かし人々の為に尽くす事が持って生まれた役割」であると言うK野は、その「役割」として召還されて星人を殺す事、仲間を守る事、死んだ友人を生き返らせる事を選び、最後はそれに殉じてしまいます。それはとても青臭いヒロイズムで、ある意味、自分の崇高さに酔っている部分があると思うのは私が汚れた大人だからなのでしょう。とにかく、若さ故の無謀と未熟さ故に正義に酔うK野の安っぽいヒロイズムが最終的に世界を救うことになります。

 何が正義か、何が正解か、完璧な答えはどこにもない、暗い土中を走り続ける地下鉄の様に、何も見えないままにただ運ばれて翻弄される人々の中で、それでもひとつの答えに辿り着いたK野は、ひとりだけで自己犠牲を払う事で永遠のヒーローになることが出来たのです。

 そのK野の青臭さ、そしてそれに気付かない未熟さを、N宮さんは非常に印象的に演じていました。ミッション中はカッコつけていても好意を寄せている女子大生には照れたりあたふたしたりとどこにでもいるありきたりの青年で、なおさらにミッションの悲惨さや最後の決意の悲壮さが強調されたと思います。

 好きな女の子が目の前で死んだ後のシーン、N宮さんの号泣には深く引き込まれました。何もない床を探り続ける姿が哀れで、悲しかったです。監督ですらもらい泣きをしたそうで、ここも数多い見所のひとつだと思います。

 と、なんだかK野を批判しているのか褒めているのかよくわからない文章ですが、褒めてます(笑)。

 中々考えさせられるテーマでしたし、映画館で見た時はあれーそう来たか、と思ったラストも考え直してみれば色々と深いものもあって、総合的には充分満足することが出来ました。

 ご意見の相違もあるとは思いますが、個人の感想ですので大目に見て下ちい。
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